2007年09月12日

静岡市葵区【岩井屋：馬場町】蕎麦屋のラーメンその一

静岡駅南の「清見そば本店」と並び称される美味しい蕎麦屋のラーメンの名店、馬場町の「岩井屋」さんにやっと行けました。
8月に「清見そば本店」と比較しようと思って、清見さんでもラーメンを食べておいて記事のアップを「岩井屋」さん待ちにしていたのですが、３度フラれましてとうとう9月になってしまいました。おかげですっかり私の舌が「清見そば本店」のほうの味を忘れてしまいました（爆）。
とにかくメニューにはたくさんの品々が並んでいるけれど、目当てのラーメンにまっしぐらです。

ラーメン５００円。

海苔にメンマ、チャーシューが一枚、そして真ん中に刻みネギがパラリ。
褐色半透明のスープの表面には薄く少量の脂が光り、あっさりしつつもダシが効いたラーメンに違いない、なんて期待も高まります。
麺は細くて緩やかなウェーブ、見た目よりコシが有りツルシコ感が素晴らしい。実際にあっさり系ですが、和風鶏がらスープはしっかりとした旨みがあってたまらない。あっさりイメージ先行のため思いのほかのこってり感も強めに感じる。飲んでいるとじわりじわりと旨みが重なっていく感じ。海苔は到着時既にしんなりとして独特の風味になってしまってたのが残念ですが、メンマもしっかりとした味付けで、チャーシューは脂身のあるトロリ柔らか系で好きです。

スープを飲み干しうつわを空にするまでの時間があっという間に過ぎる一杯でした。
ちなみに注文後に出てくるのもあっという間です（笑）。

さて、どちらが美味いかなんて野暮なことは言いません。第一に両方美味しくて素敵な一杯であるのですから。
丼やトッピングも似ていますが、清見さんのほうにはナルトが入っていて、ネギ少な目、チャーシューはしっかりとした噛み応えのもも肉系。あと私は清見そばのほうがスープの透明感が高く、よりほんのり系。麺が柔らかくより素麺ぽいものだと感じてます。お味のほうはこのご自分で味わって感じ取っていただければと思います。

このお店を私に紹介してくれた飲み屋のマスターは「岩井屋」さん派なのですが、静岡では意見の分かれるところなのでしょうか。
私は正直迷います。ラーメンを置いておいて、お店の雰囲気は「清見そば本店」の方が好きです。ランチ時の喧騒がノスタルジックな下町の駅前食堂の雰囲気という感じで、わいわいと賑やか。
ノスタルジックな感じは「岩井屋」さんにもありますが、どちらかというとこちらのほうが落ち着いていますね。

ところで薀蓄です（笑）。静岡に「岩井屋」さんはじめ「岩久」さんなど名前に「岩」のつく蕎麦屋が多い理由。それは昔、梅屋町に「梅屋」という宿屋があって、そこが役者の「岩井何某」に贔屓にされ屋号を「岩井屋」に変えたんだそうです。その「岩井屋」が後に蕎麦屋に転向し大勢の弟子を輩出。それぞれに繁栄してこの「岩」のつく屋号が増えたそうです。

詳しくは（社）日本麺類業団体連合会ホームページ「そばの散歩道」へどうぞ
http://www.nichimen.or.jp/

【岩井屋馬場町】　お店の地図
住　所：静岡県静岡市葵区馬場町122
電　話：054-253-1882
営　業：不明
席　数：テーブル４人用４卓、２人用１卓、小上がり４人用２卓、二階は詳細不明。
定休日：日曜日（祝祭日は営業）
駐車場：２台（店の向いに縦列）
公式HP：なし
その他： 2007年9月時点の情報です。

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